JALのマークは不吉?袈裟切りマークと鶴丸との移り変わり

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JAL(JAPAN AIRLINES:日本航空)は日本人なら誰もが名前を聞いたことがある大手航空会社であると同時に、実は日本で最も歴史の長い航空会社。

創業は1953年(昭和28年)なので、2022年現在でなんと約70年も続いている企業ということになります!

これだけ長く続いている企業でありながら、企業のロゴマークは鶴をモチーフにした通称「鶴丸(つるまる)」でほぼ全期間統一されており、昔からJALを愛用している人々には「JALといえば鶴丸!」と親しみを持たれています。

しかし実は一時期、JALはロゴマークを鶴丸とは違ったものに変えたことがあります。

従来使われていた鶴丸と比較して、そのマークになんとなく違和感を感じる人が多かったこと、またちょうどこの時期にJALが業績悪化し経営破綻したことから、この時に使われたロゴが不吉と言われています。

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JALのマークで最も不吉と言われた「袈裟切り」マーク

こちらが巷ではJAL史上最も不吉と言われているマーク、「The Arc of the Sun(太陽のアーク)」です。

2002年から2011年までの間、JALのロゴマークとして使われていました。

ちなみに「アーク」とは円弧、つまり丸(円)の意味です。

Aの文字にかかっているナナメの線がアーク(円弧)ということですね。

当時のJALホームページでのロゴマーク説明には

ダイナミックに空に向かって上昇していくアーク(円弧)は”輝ける太陽”をモチーフにし、お客さまに感じていただくよろこびの高揚感と、JALグループの空への想いの強さを意味しています。

と書かれていたようです。

ただ当時はこのようにポジティブに捉える人は少なく、

・赤の部分が血を流しているみたい
・円弧の部分が全然太陽に見えない
・上昇というより下降しているように見える
・JALが刀でバッサリ袈裟切りにされているように見える

と散々な評判。

折しもこのロゴマークが使われていた2010年、JALが経営破綻してしまったこともあり、ネット上では当時「こんなロゴにするからだ」とささやかれました。

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JALマークの変更で不吉さを一新

そういった世間の風評を知ってか知らずか、経営破綻後の2011年、JALは原点回帰の意味を込めてロゴマークを長年親しまれた鶴丸に戻しました。(全く同じではなく、若干マイナーチェンジが加えられています)

古くからJALを愛用してきたユーザーの間では、鶴丸復活!と歓喜の声が上がったそうです。

日本人はやはり国旗が日の丸だからか、鶴丸のように円を描いた赤でないと太陽イメージが沸かないですね。

袈裟切りマークの円弧は太陽をイメージしていたようですが、鶴丸のほうがよっぽど太陽っぽくて縁起が良いように感じます。

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JALマークの不吉さまとめ

現在ではおなじみの鶴丸マークに戻っていますが、過去に袈裟切りマークに変わったときには不吉だ、不吉だと巷では大評判でした。

あまりに評判が悪すぎて、経営破綻の原因の一つと考えていた人もいるくらいです。

経営破綻後の鶴丸の復活が、純粋に原点回帰の意味だけであったのか、それとも巷の評判を気にしてということも少しはあったのかは不明ですが、古くからなじみのある鶴丸に復活したJALには今後も頑張ってほしいですね。(コロナ禍という向かい風ではありますが・・・)

 

 

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