「財布や車を買うときは不成就日を避けたほうがよい」という話を聞いたことはあるでしょうか？
不成就日は縁起が悪い日とされているため、財布や車などの大きな、またこれから長く使うようなものを買うにはふさわしくない日だと信じられています。
この記事では、不成就日に買い物をしても問題ないのか、また既に不成就日に買い物をしてしまった場合、どのように考え対応すればよいのかを解説します。
不成就日とはどんな日なのか
不成就日（ふじょうじゅび、ふじょうじゅにち）とは、この日に何かを始めると何事も成就せず、悪い結果を招くという意味を持つ縁起の悪い日だと言われています。
そもそも暦（カレンダー）には、古くからその日全体の運勢や、縁起の良い時間帯・方角を表す項目が書いてあるのをご存じでしょうか。
これは暦注（れきちゅう）と呼ばれますが、大安、仏滅などで有名ないわゆる「六曜（ろくよう）」のほか、「選日（せんじつ）」という項目もあり、不成就日はこの選日のうちの一つとされています。
不成就日は読んで字のごとく「何事も成就しない日」とされているため、特に何かを始めるには不向きとされており、具体的には次のようなことは控えた方がよいとされています。
・入籍や結婚
・地鎮式、上棟
・引っ越し
・契約、雇用
・お店の開店、新規事業開始
不成就日の買い物は良くない？車や財布はNG？
これまで説明した通り、不成就日とは一言で言うと「何を始めてもうまくいかない日」です。
なので、特に車や財布など、これから長く使うものを買う（使い始める）ということに不安や気持ち悪さを感じる方もいるかもしれません。
ですが、そもそも不成就日とは歴史的に見て決してメジャーなものではありません。
大安・仏滅などの六曜は古くからよく用いられてきましたが、一粒万倍日・不成就日などの選日はそれに比べるとマイナーなもの。
さらにその中でも不成就日は、公式に流通していた暦ではなく、元々一部の地方（福島県の会津地方と言われています）だけでひっそりと使われていたものが伝わっただけに過ぎません。
ある程度根拠や傾向がしっかりしているものならば、大安・仏滅レベルまでメジャーになってもよさそうなものですが、それほどメジャーとは言えないあたりからも、過剰に気にしなくて良いでしょう。
車や財布についても、買ったのが不成就日だから、不成就日に納車されたから悪いことが起こるということはありません。
不成就日は概ね7日に1回と、わりと頻繁に来るものですので、その度に買い物をした人がみんな不幸になってしまうというのは現実的ではないですよね。
不成就日に買い物をしてしまった時の考え方
とは言え、どうしても縁起が気になってしまう人、不成就日の買い物を気にしてしまう・・という人もいるでしょう。
それは仕方がないことですし、気にするなと言うほど気になってしまうのが人間というものです。
もしあなたがどうしても不成就日を意識してしまうという場合は、できるだけ不成就日の買い物は控えておきましょう。
たとえ不成就日の信憑性が薄いとしても、本人がどうしても気にしてしまう場合はできるだけ避けた方が無難です。
とはいえどうしても不成就日の買い物が避けられない、ということもあるでしょう。
特に車や財布など、これから長く使っていくものの買い物に不成就日が重なってしまい、どうしても気になる・・・という時は、思い切って神社でお祓いをしてもらいましょう。
不成就日の縁起の悪さを、お祓いで清めてもらうのです。
特に車のお祓いなどはそれほど珍しいものではなく、不成就日かどうかに関わらず納車されたらお祓いする、という人も多いので神社でも快く引き受けてくれるはずです。
私自身も、納車日の吉凶に関わらず必ず神社でお祓いをしてもらっています。
お祓いはちょっと重い・・・という人は、お守りでもお札でも構いません。
少々スピリチュアルですが、自分の気持ちがすっきりする、納得することが、これから先の幸運を呼び込むために大事なのです。
不成就日の買い物についてのまとめ
改めてまとめてみますが、
・どうしても気になる場合は不成就日を避けて買い物をする
・不成就日の買い物が避けられない場合は、お祓いなど自分の納得する方法で折り合いをつける
ということになります。
基本的には不成就日に日本全国一律で不幸になるなんてことはあり得ませんし、不成就日に買い物をしたからといって気にする必要もありません。
ただこれから大きな買い物を控えていて、いつ購入しようか迷っている、できれば縁起の良い日に買いたい・・・ということであれば、不成就日を避けるという選択肢もあるでしょう。
もし徹底的に日取りにこだわりたいという方は、全国一律で適用されてしまう六曜や選日よりも、自分なりの運勢の良い日を選んだ方が良いと思います。
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